SHISEIDO BEAUTY WELLNESS
デザインとマーケティングを融合した
実践的なクリエイティブディレクション
PRODUCT/PACKAGE DESIGN
BRANDING
SHISEIDO BEAUTY WELLNESS(以下SBW) は、人の美しさを外観や「肌」のみではなく、肌、身体、心の調和がとれた、生命感のある状態こそが健康的で美しいと考え、日々の生活を通じて一人ひとりの「健康美」の実現を目指すインナービューティーブランド。ウェルネス領域へと事業を拡張する資生堂の第一歩として始動しました。
ロゴマークを、ブランドの「心臓」に
SHISEIDO BEAUTY WELLNESSの頭文字「S B W」をひと筆描きのようなモチーフにして心・肌・からだの連動を視覚化したロゴマーク。プリズム色の表現で、人の美しさを拡張する前向きなイメージを補完しました。信頼感とビューティー感を兼ね備え、すっと背筋が伸びたようなプロポーションのロゴタイプは、角を丸く柔らかに、B とW の形状にはループを感じさせるカーブを持たせ、ロゴマークとの連動性を持たせました。デジタル環境を考え、モーションロゴも作成。呼吸のリズムと呼応するロゴマークは、求心力を果たすブランドの「心臓」として、オリジナルハンディバッグやプレスキットなど各制作物にも活用しています。
PACKAGE DESIGN
特徴の異なる3つのブランドの商品展開にあたって、全体のディレクションのもと、複数のデザイナーが商品ごとのVI とパッケージデザインを分担。ロゴマークとロゴタイプは白地の縦帯にすっきりと納め、ブランドの統一感を持たせながら、異なる包装形態や製品の特徴やコンセプトに合わせて制作しました。また、共同開発にあたっては、ツムラ、カゴメのルーツを探り、創業の想いにイマジネーションをふくらませることで、両社の「らしさ」をデザインにしのばせました。こうした作業をへて、一つひとつの製品が「らしさ」をまといながら、デザイナー各人の感性も反映され、体内に取り入れる製品として心地よいデザインが実現しました。
TUNE BEAUTE 自然科学の基礎を美しさの土台に
東洋の「五臓思想」と先端美容科学の知見が融合し、植物由来成分が特徴のTUNE BEAUTE。モチーフにしたのは、植物の特徴的な色彩とフォルムがもつ美しさ。貴重な植物標本の時を経た美しさをカラー写真であますところなく引き出しました。そして5品それぞれの機能性を色と番号で表し、デザインに統一感とバラエティを。19世紀の自然科学系ブループリントや、写真の創始者による実験作品を思い起こさせるデザインで、写真、グラフィックデザイン、包装素材の質感が三位一体になることを目指しました。
ROOTINA 秘めたる野菜果実の力・籠の目・自然の摂理
身体が本来持つ「体内時計」と美の関係に着目し、朝と夜それぞれのリズムで、独自レシピを届ける1日2回の美容ドリンク。朝と夜を流れる時と捉え、太陽と月が自転するロゴをデザインしました。それぞれのボトルレーベルは、協業社名の由来である「籠の目」をインスピレーションに、丁寧に摘まれた野菜や果実の秘めたる力をミニマムな色彩表現で。オンライン販売用の6本入の外装スリーブには、野菜が育つ広大な自然、朝と夜の風景を描きました。味わいや効果感とともに、製品の背景にある雄大な自然を舞台にしたストーリーを生活者に届けるデザインとしました。
THE COLLAGEN サイエンス進化を希望に
新生ザ・コラーゲンの中味進化にあたり求められたのは、高機能性と信頼感。つづりの“丸み” に着目し、ロゴをリニューアルしました。あわせて、うるおいで満ちた“ハリ” のある細胞や分子をイメージさせる柄を制作。カラーリングとグラデーションでライフステージ別の高品質感を伝えるデザインを開発しました。茶瓶のレーベルは、生活者の高い分別意識や「何を飲んでいるかを人に見られたくない」という繊細な心情に配慮。コラーゲンエントリー層に向け配置した製品では、明るい色彩を基本にライフシーンをあしらい、新しい美容習慣を後押しするデザインを心がけました。
CREDITS
BRANDING
CREATIVE DIRECTOR 永田 香/村田 一平(SHISEIDO CREATIVE)
DESIGNER 寒川 紗代子/長竹 美咲(SHISEIDO CREATIVE)
MOTION LOGO BB Media Inc.
PRODUCT DESIGN
CREATIVE DIRECTOR 永田 香/村田 一平(SHISEIDO CREATIVE)
DESIGNER 寒川 紗代子/長竹 美咲(SHISEIDO CREATIVE)
PHOTOGRAPHER 大谷 麻葵 (SHISEIDO CREATIVE)